『お前はピッチが悪い!』
そんな風にに言われた事はありませんか?
自分では正しい音を歌っているつもりでも、他の人にはそうは聴こえない。
録音を聴き直してみても、それが理解できないんだから非常に厄介です。
今回は『ピッチが悪い』の原因と、直し方について紹介したいと思います。
『ピッチが悪い』とは?
簡単に言うと、これは『音痴』です。
音痴は2種類のタイプに別れます。
- 分かっているけど狙った音が声に出来ない
- 正しい音が分からない
『ピッチが悪く、自覚がない』症状は、後者『正しい音が分からない』のタイプに属します。
しかし、全く分からないわけではなく『大体の音は分かるが細かい音程を外す』という症状です。
楽器をやる人は分かりますが、音程は『ちょっとずれてる』が聴いてて一番気持ち悪いんです!
ある意味、完璧に間違っている人よりやっかいです。
『ピッチが悪い』の原因は?
人間には、音の聴き方が二つあります。
- 音声学的な『音』としての捉え方
- 音楽的な、『音階』としての捉え方
たとえばピアノの音ひとつとっても『ドレミ』ととらえる事も出来れば『ピアノが打鍵する音と、ともなう共鳴音が鳴った』ととらえる事も出来ます。
『ピッチが悪い人』の多くは、ピアノなどの音階楽器の演奏経験がありません。
つまり原因は「音を聴く時の『音階的感覚』の不足」だと考える事が出来ます。
楽器と触れていないために、音楽のルールに聴いている音を割り振る事ができないんですね。
音階という音楽のルールを理解せず、写し絵のように真似をしているだけなので、記憶に間違いがあればそのまま音にあらわれます。
『ピッチが悪い』の識別方法
非常に簡単です。
- 歌有りのCDにあわせて、歌を歌ってもらいます
- 同じ曲のカラオケにあわせて、歌ってもらいます
- アカペラで同じ曲を歌ってもらいま
ワンコーラス程度でかまいません。
「1」ができて「2」で音程を外す人はアウト。
「3」では必ず音程を外します。
これは、その人がコピー的に歌を真似ているに過ぎないからです。
「2」でピッチを外さない人は、「3」ができなくてもセーフ。
真似する対象がいなくても、回りの音から音階的にメロディーを判断できているからです。
『正しい音程』を知るには?
音楽のほとんどは「ラの音=440hz(もしくは441hz)」の規格で作られています。
その規格を中心とした「ドレミファソラシド」に#とbを足した計12音でほとんどのポピュラー音楽が作られています。
たったの12音です。
正しい音程で歌うためには、正しい音階を体の中に記憶し、歌のメロディーを音階の上で歌わなければなりません。
つまり体の中に『正しい音程に調律された楽器』が必要になるのです。
『正しい音程を知る』トレーニングとは?
幼い頃からピアノに触れている、クラシックを耳にしてきた人は、楽器が出来なくとも体の中に『調律された楽器』を持っています。
様々な音楽に幼少期から触れてきたひとほど、無意識にこの感覚を持っています。
では「大人なのに音程をとれない」あなたは手遅れなのか?
いいえ、そうではありません。
大人からでも正しいトレーニングで『調律された音階』を体に持つ事ができます。
正しい音程の確認と練習方法については、下記のエントリーを参考にしてください。
まとめ
どんな人でもピッチが悪い歌は必ず改善できます!
録音ボイストレーニング教室のレッスンでは、ご自宅で短期間にピッチが悪い状態を改善できる、独自のカリキュラムを実施しております。
是非、無料ボーカルカウンセリングでも、その効果を体感してみてくださいね!