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音楽業界の裏側

無名の歌い手が音楽を仕事に稼ぐには

「歌や音楽を仕事にしたい」
音楽でプロになる事を夢見る人なら誰しもそう考えます。

私自身も音楽を作ったり歌ったり、教えたりする仕事にたどり着くまでには本当に試行錯誤ばかりの毎日でした。
音楽の仕事って求人誌に載ってるわけでもないですし、小さな仕事を続けてもそれが大きな仕事につながらない方が多いんですよね。
そもそも最初は、自分の求める仕事がどこにあって、どんな風にして頼まれるのかもまったくわかりませんでした。

歌で音楽の世界を生き抜こうとする方に、歌い手のプロモーション方法について紹介します。

Youtubeやニコニコ動画で主流の「歌ってみた」

ヒット曲のカバーは、プロモーションにおいて大きな意味を持っています。

Youtubeやニコニコ動画のヒットコンテンツは100万アクセス以上を記録。
メジャーアーティストでもカバー作品が大きなセールスを記録する事は珍しくありません。

代表的な作品として 「Sotte Bosse」に代表するボサ・ハウス系コンピレーションアルバム。
シェネルさん・Jujuさんのカバーアルバム。
オリジナルの曲を発表したわけでもないのに、上記の人たちは 音楽市場においてその地位を確かなものにしました。


独特な世界んが魅力的な『綾香』さんにもカバーアルバム作品があります。
彼女は曲や詩に魅力のある『アーティスト』ですので、 こうした動きは少し意外に感じられます。

アマチュアミュージシャンのプロモーションとしても、 カバー曲をYoutubeに投稿する手法は多く用いられています。

私自身、生徒等との話の中で 『ファンを増やしたいなら定期的にYoutubeにカバー曲を投稿すべき』 と提案しています。
カバー曲のプロモーション効果と成功事例、 メリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

きっかけは、友人の一言から

そもそも、私はこの 『カバー曲戦略』 が好きではありませんでした。

私の考えを変えたのは、お酒の席での事。
会個人のカウンセリングや経営コンサル等の仕事をして生活している友人と10年ぶり以上の再開をしました。
彼は学歴も申し分無く、会社員をしてたのですが、バカバカしくなりやめてしまったそうです。

人の心理や世の中の経済について彼は非常に勉強熱心で面白い。

  • 個人での仕事の営業はすべてインターネットのみ
  • 仕事場所を選ばない

非常に理想的な生活をしていました。
労働時間は削減され、収入も会社員時代を遥かに上回るそうです。

私は『無名のアーティストが半年で100万円稼ぐには、どうすれば良いか?』と尋ねました。
彼は『簡単だよ。ヒット曲のカバーを歌わせて投稿しまくれば良いんだ』と答えました。

音楽にほとんど思慮の無い人間、しかも経済や心理に優れた人間がこうした発言をしたことで、私はこの手法に興味をもったのです。

動画コンテンツの優れている点

動画のコンテンツは、プロモーションにおける 『お試し商品』
ライブは会場の人たちへのプロモーションとしては、インターネットでのプロモーション以上に効果があります。

しかしライブは 『なくなってしまう』 のです。
どんなに良いライブや感動的なアクトだったとしても、そこにいるお客さんとしか共有する事が出来ません。

『動画コンテンツ』 は半永久的に、インターネット上のお客さんと共有する事が可能です。

  • インターネットという人通りの多い市場で毎日路上ライブをしている
  • 投稿数だけライブの回数が増えている

こんな風にイメージすれば、その重要性についてお気づきになりますでしょうか?

アマチュアからの成功事例

代表的なアーティストは 『Goose house

シンガーソングライターの集まりですが、個々に作品を発表します。
歌う人も作る人も曲によってころころ変わり、そのバラエティーの豊かさからカバー曲投稿でアクセスを伸ばし、ついにメジャーデビューを果たしました。

個々の実力は正直な所、超一流とは言えません。
しかし、彼らの投稿は平均50万再生を超える強力なコンテンツです。

彼らの投稿の特徴は音楽以外の工夫にあります。
時にゴスペルのようなハーモニーを奏でたり、民族楽器を用いたり、普通の人が歌わないような曲をとりあげたり。

パフォーマンスも非常に優れており『見ている人間を楽しい気分にする』一点に目的がしぼられており、そのコンセプトが多くの共感を呼んでいます。

独創的な音楽や歌でなくとも、小さな工夫と戦略で多くの人に触れる事は十分に可能なのです。


『名曲のカバー』とタイミング

ヒットチューンには普通の楽曲とは違う、人の心を惹き付ける不思議な魔力があります。
歌が上手じゃない人でも、こういった楽曲をカバーすると魅力的なシンガーに感じてしまうのだから不思議な物です。

知名度のある曲は当然多く検索される事となり、カバー曲であったとしても、人の耳に触れる事は増えて行きます。
映画主題歌に使用された曲やテレビ等で原曲が取り上げられると、カバー曲も併せてアクセスが伸びる傾向があるため、メディアの動きにあわせてカバー曲を投稿するのも大事な戦略です。

カバー曲の弊害

メリットを考えるとカバー曲は非常に魅力的ですが、良い事ばかりではありません。
カバー曲で集まった評価や話題性は、アーティストでなく『その後ろに見える原曲』が評価されているのがほとんどなのです。

耳馴染みの良いメロディーは、何も知らないアーティストの知らない楽曲よりも近寄りやすく、評価をしやすい距離感にあります。
しかしそれは曲によって産み出された評価であり、アーティスト自体の評価では無いのです。

カバー曲によるプロモーションは多くの人に自分の歌を聴いてもらいやすい反面、直接アーティストの評価につながるわけではないのです。

投稿の一つ一つに 『自分らしさ』 を

現在の音楽シーンは 『新しい』 という事に価値がありません。
iTunes Storeの動きを見るとよくわかりますが、新しい曲の中に、普通に10年以上前のヒット曲がランクインしていたりします。

音楽の市場は作品に溢れ、すでに飽和状態です。
『新しい駄作』より『古くても質の良い商品』 を市場は評価しています。

これは投稿においてもおなじこと。
数を打てば良いのなく『自分らしいオリジナリティ』を確率できるかどうかがポイント。

  • オリジナルを超えるカバーを作る
  • オリジナルとは異なるアプローチを試みる

曲が良いだけでなく、自分らしい魅力を歌に込めてはじめてアーティストとしての固有の価値を評価されるのです。

リスナーの反応は非常にシビアです。
カバー曲で人気のあるアーティストがオリジナルでさっぱり、なんて良くある話です。

「聴いてもらうだけではなく、自分の歌や音楽で新しい価値を提供する」
カバー曲を利用しつつもそのなかにオリジナリティーを込める事で、あなた自身を応援してくれるファンも確実に増えますよ!

  • この記事を書いた人

高岡ボイストレーナー

レコーディングボイストレーニング教室・代表講師
■音楽同人サークル『Film Records』代表。年に2枚の作品をリリース。
他、個人/法人の制作案件をご依頼いただいております。
■『Cubase Pro 9で始めるDTM&曲作り』リットーミュージック・執筆

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