少しずつ暖かくなり、もうすぐ春。
寒さから解放される反面、花粉症の人には辛い季節です。
花粉症は声に大きな悪影響があり、ボーカリストには死活問題。
今回は、花粉症のメカニズムと、声(歌)に悪影響な『喉の痛み』『鼻づまり』を紹介します。
花粉症の声への影響
花粉症で目の充血・鼻水などの症状が生じ体力を大きく削られます。
さらに生活全体のパフォーマンスが落ち、物事への集中力がなくなります。
では、歌や発声にはどのように影響するのでしょうか?
花粉症のアレルギー反応として、ほとんどの人がひどい鼻づまりの症状になります。
鼻づまりがおきると口呼吸がメインになり次のように症状が発展します。
- 鼻づまりがひどいため、口呼吸がメインになる
- 口呼吸で喉が乾燥し傷つきやすくなる
- 鼻づまりのため大きく呼吸できず、喉を使った力任せなフォームで歌ってしまう
- 思うように声が出ないのに焦り、無理な練習で喉のダメージを深刻化
- 花粉症がおさまっても、呼吸の少ない喉をしぼったフォームが癖になり定着化する
発声は花粉症になると必ずパフォーマンスが落ちます。
歌はスポーツみたいなものなので、いつでも同じ実力が出るわけではありません。
コンディションが悪い時の下手な練習は逆効果です。
体に負荷の少ないフォームチェックや、発声や歌以外の練習に時間を使うべきでしょう。
花粉症の原因とメカニズム
花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因となるアレルギー性の病気です。
花粉が多く飛散する春や秋。
鼻や口から花粉を多く体内に取り込むと、体は花粉を異物と判断し、危険信号を発し体内から除去しようとします。
- 目が充血する
- 皮膚がかぶれる、かゆみ・乾燥が起きる
- 鼻水、くしゃみがとまらない
花粉に危険信号を送る上記の症状が慢性的に続くのが「花粉症」です。
期待が出来ない『花粉症の薬』
耳鼻科にいくと花粉症の薬を処方されますが、現代では花粉症を根本から治す薬はなく、どんな薬も大きな効果は期待できません。
花粉症の原因となる『異物を排除・警告』は、人間にとって非常に大切な機能。
この機能を薬で押さえ込んでしまえば、悪質な異物を体に取り込んでしまいかねないからです。
花粉症の薬は、基本的に体のセンサーを鈍くさせ、花粉への反応を弱くするという対処両方です。
体の活動を鈍化させるので、花粉症の薬は眠くなりやすく、生活のパフォーマンスへの影響も少なくありません。
基本は『花粉を体内に取り込まない事』
- なるべく花粉を体内に入れない
- 体内の花粉を自分で排出する
花粉症の対策の基本はこの二つ。
花粉症対策の基本は『マスク』
最近では、密閉製の高い高機能なマスクがオススメです。
外に出る時は、必ず着用するようにしてください。
花粉症用のメガネというのも、最近新しく登場しています。
衣服には花粉が多く付着し、そのまま家に帰ると外の花粉が服から家の中に飛散してしまいます。
最近は、衣服に付着した花粉を取り除くグッズも売っています。
花粉を体内(鼻腔)から排出する
花粉が体内に残りやすいのが『鼻の中』
鼻腔は想像より空洞部分が大きく、花粉が付着して残ってしまい、いつまでも『くしゃみがとまらない』症状が続きます。
鼻の中は定期的に掃除をしてあげると、菌の除去になり風邪の防止にもなります。
有名なのは『鼻うがい』
山下達郎さんをはじめ、多くのヴォーカリストが行っています。
生理食塩水が必要ですが、自分で作る事も出来ます。
私がおすすめしているのが『吸入器』
鼻腔の線上だけでなく保湿の効果もあり、非常に低価格で購入できます。
美容の目的でホットミストを使用する女性は、生理食塩水を入れ鼻から吸引して代用も可能。
ミストは粒子が細かい蒸気の機器ほど効果が高いのでオススメです。
まとめ
花粉症は治療が難しい病気ですが、原因と対策がつかめれば薬がなくても予防できます。
正しく攻略して快適な春をお過ごしくださいませ!