ボーカリストなら一度は抱える悩み。
『喉が潰れる』『声が枯れる』現象。
初めの数曲は上手く歌えてたのに後半になると「やばい・・・喉がやられて声が出なくなってきた」なんて事、ありませんか?
なんとかしようとするあまり『最初の方に、喉に負担がかかる曲を歌わなきゃならない』『声が出なくなり、アレンジして誤魔化す』なんて事をしなければいけない事に・・・。
「でも、歌ったら喉が疲れるのはしょうがない事だし・・・」とお思いのあなた!
喉が潰れたり枯れたりするのは、歌い方に原因があるかもしれません。
口呼吸をすると、喉が枯れやすくなる
実は口呼吸は、喉が枯れる災いの元!
口で息を吸うと、乾いた空気がそのまま喉に晒されるので、喉がどんどん枯れていってしまいます。
口を開けたまま寝てしまった翌日、喉が痛くて枯れてしまう事ありますよね?
口呼吸の結果、喉が乾燥するからなんです!
鼻から呼吸すると、喉に届くまでに空気が十分に潤って喉への負担が少なくなるんです。
これからは、歌う時も鼻で息を吸いましょう!
「鼻で十分に呼吸ができるの?」と心配になるでしょうが、意外と大丈夫。
鼻から勢い良く吸うという感じではなく『お腹が膨らむのに引っ張られて、鼻から自然と空気が入り込んでくる』感覚で息を吸うと、多くの空気を取り込めると思います。
高い声になると、叫ぶように歌っている
高い声を出そうとすると音量が上がって、声をひねり出すように必死に歌っていませんか?
これ、実は間違った高い声の出し方なんですよ!
声には「チェストボイス」「ミドルボイス」「ヘッドボイス」の三つの種類があります。
- 「チェストボイス」=普段の話し声、そして低い音で出す声
- 「ヘッドボイス」=裏声
- 「ミドルボイス」=その中間にあたる声
チェストボイスのまま高音を出そうとすると、叫んでしまい喉への負担が大きいんです!
喉に負担をかけずに裏声前の高音を出すなら、ミドルボイスのほうが喉には優しいんですよ。
『ミドルボイス』の1オクターブGOOG
ミドルボイスの練習法に『1オクターブGOOG』というのがあります。
「ドミソドドドドミソド」という、コード音階を「GOOG(グーッ)」と歌っていく発声練習。
音を半音ずつ上げていって「C#のコード」「Dのコード」と、裏声前の音までやっていきます。
- 男の人ならば、高い「ミ」か「ファ」
- 女の人なら「シのシャープ」
上記あたりでミドルボイスの音域です。
この練習は、ミドルボイスに慣れるのが目的。
「チェストボイス」から「ミドルボイス」への移り変わりは、喉の感覚を掴むことが必要です。
喉の動きに意識して、掴めるまで頑張ってください!
チェストボイスと似ていますがちょっと違うので、コツがつかめると「この声かな?」とわかると思います。
高い声になっても声を張り上げないように注意!
あくまで一定の音量でやる事が重要です。