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ボイトレを効率的に行うポイント

ボイトレ(歌)の効果的な練習時間は?

一日のボイストレーニングにどのくらい時間をかけていますか?
練習熱心な方は一日に何時間も練習していることでしょう。

では、時間に見合った効果を得られていますか?

『頑張ったほど上手になる』と思いがちですが、歌はあながちそう言い切れないかもしれません。
今回は、ボイトレに効果的な練習時間について解説します。

歌のリミットは最大2時間!

プロの歌手でも満足いくパフォーマンスが出来るのは『一日で最大2時間』と言われています。
2時間を超えても普通に歌えますが、以上は喉が消耗しパフォーマンスが落ちていきます。

基礎のできていないアマチュアなら、もっと短い時間になるでしょう。

だらだらと声を出していても、本来のパフォーマンスが発揮できるのはせいぜい一時間前後。
長時間の無意味な練習は、喉を壊すリスクがあると考えるべきです。

『そうは言っても、課題はやまほどあるんです!』
そんな人は、練習メニューを上手に組み立てることで、長時間の有意義な練習が可能になります。

無理を出来ない喉・無理をできる体

発声において重要なのは「喉は消耗品である」事を理解して行う事。
発声に使用する筋肉は、酷使しても筋肉疲労が増えるだけでリスクは少ないですが、喉を酷使する高い声やロック系の固い声質を使いすぎると、喉が回復をできないレベルで傷ついてしまい、声に支障が生じてしまう可能性があります。

例えば、腹式呼吸や表情筋のトレーニングはいくら重ねても問題がありませんが、キーの高いロック曲の練習は喉を酷使するため長時間練習すべきでない、といった感じで判断します。
録音ボイストレーニング教室のレッスンでは、喉の以上が発声した場合は負荷の弾く練習方法に差し替える、といった対策をとっています。

「カラオケで歌いすぎて喉がかれる」経験はあると思いますが、喉が枯れている時は喉が以上に傷ついてしまっている状態。
喉を痛めすぎると、声帯ポリープや結節等のリスクが増え、声の破壊につながってしまいます。

ボイストレーニングでは喉のコンディションを意識し練習時間の調節が必要です。

喉に負担の少ない練習を組み合わせる

上記は喉に負担をかけない練習の一例。
喉が消耗しないので、長時間のトレーニングに最適です。

余裕のある音域での発声練習

キーが高くなったり、大きい声を出すほど喉への負荷が高くなります。
最初から無理したりせず、簡単なキーや慣れている曲の練習からはじめるのがおすすめ。

口や喉のフォームを確認したり調節したりする練習がおすすめです。

『リハーサル』と『本番』を使い分ける

不思議ですが、レコーディングでもライブでも『歌に気持ちを込めるほど、喉の消耗が早くなる』場面に出くわします。

本番は声量が上がり繊細なコントロールを行うため、喉に負担がかかりやすいのです。
アドレナリンが出るので体の動きが活発になるのも消耗が早い原因の一つです。

リハーサルで喉を使いきってしまっては意味がありませんので、本番は一発で決めるつもりでペース配分を考える必要があります。

ボイトレ(歌)の効果的な練習時間は?

  • 発声フォームを改善・定着させる「基礎発声」
  • 歌のテクニック・表現を調整する「実践歌唱」

ボイストレーニングでは、この二つに内容をわけてのトレーニングがお勧め。
アスリートで言う「体作り」と「実践練習」です。

発声フォームをきちんと学ぶことで、より喉に負荷をかけない歌い方が身についてきます。

時間に余裕がある方は、上記を各一時間ずつ2時間の練習メニューを組んでみてください。
大事なのは、喉が枯れたり疲れてきたらハードな練習はすぐに中止することです。

喉と相談し歌と向き合っていくことで、あなたの歌い方にも確かなプラスになるはずです!

  • この記事を書いた人

高岡ボイストレーナー

レコーディングボイストレーニング教室・代表講師
■音楽同人サークル『Film Records』代表。年に2枚の作品をリリース。
他、個人/法人の制作案件をご依頼いただいております。
■『Cubase Pro 9で始めるDTM&曲作り』リットーミュージック・執筆

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