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ボイトレのための発声理論

歌(ボイトレ)に『腹筋の筋トレ』 は必要?

歌(ボイトレ)に『腹筋の筋トレ』 は必要?

ボイストレーナーには、腹筋・背筋の筋肉トレーニングをメニューで行う先生もいらっしゃいます。

「腹式呼吸=腹筋・背筋を鍛える」
この考えは間違いではないのですが、外側から筋肉をいじめていても期待している効果はありません。

同じ腹筋と背筋でも、腹式呼吸で使うのは内側(インナーマッスル)だからです。
今回は、歌に必要な筋肉と関係性について説明します。

発声に必要な筋肉とは

発声に主に必要なのは次の4つ。

  • 呼吸をコントロールするための腹筋背筋
  • 声帯や喉をコントロールする首周りの筋肉
  • 口の中をコントロールする筋肉
  • 口の形を制御する表情筋

腹式呼吸にはある程度の筋肉量が必要になりますが、基本的には声を出すために必要な力は決して多くはありません。
加えて、使うのは筋トレで得られる表面上の筋肉ではなく、体の内側を動かすための筋肉です。

声に関係する筋肉は、声のコントロールを行う時にしか動きませんし鍛える事も出来ません。
体格を良くするのは自由ですが、ボイトレには何の影響もない事を覚えておいてください。

発声ではどのように筋肉を使うのか

発声では「コントロールする」事を目的に筋肉を使います。
物を持ち上げる、押す、速く走るといったイメージの多い筋肉ですが、発声では調整するために筋肉が活躍します。

  • 一定の声量を保つために、安定した空気を吐き出す
  • 音程がずれないよう声帯をコントロールする
  • 声質やトーンを作るため、表情や口内の広さを保つ

地味な動きばかりですが、どれも発声に大事な内容ばかりです。
そして、ボイトレでは筋肉を鍛えるのではなく「余計な力みをなくす」脱力させるトレーニングが主となります。

余計な力が入らないようにコントロールできれば、無理に筋肉を鍛えなくても発声に必要な体は作れるのです。

使っている器官を意識して練習する

本教室のレッスンでは、発声のメカニズム(どんな筋肉をどのように使って声が作られるか)を説明し、それぞれの器官の動きを理解しながら鍛えるためのトレーニングを行っています。
各器官のコントロールを意識する事で、余計な力の入れ過ぎを防止できたり、声のトーンを作る時に必要な動きや課題が明確になります。

発声に必要な筋肉を鍛えたければ、適した発声練習を正しく行う事が一番の近道となります。

鍛えては行けない筋肉

ずばり、首。
首が太くなると声帯を圧迫してしまい、声が細くなり発声が息苦しくなります。

お相撲さんや太ってる人の声が高いのは、贅肉や筋肉で声帯を圧迫し細く保ってしまうためです。
プロレスラーさんも首を鍛えてしまうので、声が出しにくそうにしている人が非常に多いですね。

シンガーさんで声が太いプロの方はおられないのもそういうわけです。

まとめ

長時間歌うには体力も必要ですし、歌って踊るなら基礎体力もないと到底まともには歌えません。

そういった目的には有効ですが、少なくとも『良い声を出したい』という目的に対して有効な方法では絶対にないと断言できます。
発声に必要な筋肉を鍛えるなら、正しく発声を理解した上で正しい練習を行いましょう。

  • この記事を書いた人

高岡ボイストレーナー

レコーディングボイストレーニング教室・代表講師
■音楽同人サークル『Film Records』代表。年に2枚の作品をリリース。
他、個人/法人の制作案件をご依頼いただいております。
■『Cubase Pro 9で始めるDTM&曲作り』リットーミュージック・執筆

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